2017年6月11日 朝礼拝 『命は食べ物より大切』大賀幸一牧師

イザヤ6:1-8、マタイ6:25-34
1)3年寝太郎 
 先週はインフルエンザで、皆さんに大変ご迷惑をおかけしました。実は小学校1年生の3学期、しょう紅熱という病気にかかり、誰一人いない隔離病棟に一人ぼっちで寝ていました。とっても寂しくて、心細い経験をいたしました。そんな時に聞いたのが、『3年ねたろう』というお話です。ある村に太郎さんが住んでいました。ところが太郎さんは、いつも寝てばかりいました。朝も昼も夜も寝てばかりいました。いつご飯を食べているのでしょう。村の優しい人が時々ご飯を差し入れてくださるのです。するといつのまにかご飯はなくなっていました。太郎さんは、いつしか太郎ではなく寝太郎と呼ばれるようになりました。ところがある時、寝太郎は突然起き上がりました。そして、鍬をもってすたすたとどこかにいくと、一生懸命土を掘りだし始めました。その後も毎日毎日、土を掘っていました。村の人たちは、一体何が始まるのかと、皆面白がって見に来ました。寝太郎が堀ったところはどんどん長くなって、遂には大きな大きな川までやって来ました。村の人たちは、寝太郎がしようとしていることが分かって、皆が寝太郎を手伝うようになりました。そうして遂に寝太郎たちの掘った水路は大きな川まで届きました。ドドドー。大きな音を立てて、沢山の水が村まで流れて行きました。田んぼや畑に沢山の水が引かれるようになりました。それまで水が足らなくて困っていた村の人たちは大喜びです。新しく出来た水路で、村は豊かになったそうです。さて、寝太郎はというと、今日も朝からずっと寝ています。1年生の3学期、ずっと病院で寝ていなければならなかった私ですが、寝太郎のようにいつもは寝てばかりいますが、何時か起き上って、誰かの役に立つ時がやって来るのかもしれないと思いました。

2)思い煩うな 
 イエス様は、皆が思い煩う時、こう教えられました。空の鳥をもっとよく見てごらん。野に咲く花をもっとよく見て御覧なさい。とっても小さく、皆のほうがもっと素晴らしいですが、神様はどんな時も空の鳥を野の花をとても愛していてくださいます。空の鳥、野の花を見つめて御覧なさい。