2018年6月10日 朝礼拝 『イエスに触れてもらう』大賀幸一牧師

サム上16章14-23、ルカ18章15-17節

1)触ってもらうために 
 こどもたちはイエス様に触ってもらうためにやってきました。しかしイエス様の弟子達が怒って、イエス様に触れることができませんでした。それをイエス様は見て、弟子たちを叱られました。イエス様はみんなにこんなお話をしました。アブラハムさんがまだバビロニアというところに住んでいた時の事です。お父さん、テラさんは、町で色々な神様の像を作る仕事をしていました。神様を信じていたアブラハムさんは、お父さんの仕事が嫌でした。何故なら、お父さんが作る神様たちは本物ではないからです。木と石で人間が作る神様など本物ではないとアブラハムさんは思ったからです。それでアブラハムさんは、お父さんのいない時に、お父さんの造った神様の像を粉々に壊してしまいました。当然お父さんは帰って来て、大変怒りました。その時アブラハムさんは、お父さんにこう言いました。こちらの神様とあちらの神様が喧嘩をなさいまして、ひどい殴り合いになりました。すると周りの神様たちもみんな喧嘩を始めまして、いつの間にかこんなことになってしまいました。それを聞いてお父さんのテラさんは、そんなバカな話があるか、これはみんな私が作ったもので、話すことも動くことも出来るはずがないじゃないか。アブラハムさんは、お父さんに、その通りです。ですから、神様をごまかし、人々を騙すようなこんな仕事は止めてしまいましょう。テラさんは、アブラハムさんのお話を聞いて、これまでの仕事を辞めて、新しい土地に旅に出かけることになりました。神様は私たち人間の目では見ることも、私たちの手で触ることもできません。私たちが見えることのでき、触ることのできるのは、自分たちが作った物や買ったものです。でも神様は違います。ところが、イエス様は神様のところから来てくださって、わたしたちは、イエス様に触ることが出来ます。イエス様を見ることができます。こどもたちは、イエス様に触れてもらうためにやって来ました。誰もそれを留めてはならないのです。

2)こどものように神の国を受け入れる 
 イエス様のお話を聞いていると、いつの間にかみんなお腹が空いて来ました。でもたくさんの人が一緒にいたので、そしてここは野原で、何も食べ物がない所だったので、どうしたよいかと弟子たちは考えました。皆を解散させて、それぞれ食事をさせましょう、と言いました。その時、あるこどもがイエス様にご飯を食べてくださいとお弁当を持ってきてくれました。そこには、パンが5つと魚が2匹ありました。イエス様はとっても喜んで、こどもにありがとうと言って、皆で一緒に食べましょう、と言い出しした。そして神様に感謝の祈りを奉げ、パンをちぎって弟子たちに渡しました。弟子たちはみんなにパンを配りました。パンはたった5個しかありませんでしたのに、たくさんいた全ての人が一緒にパンを食べて、お腹いっぱいになったそうです。イエス様は、おっしゃいました。こどものように神の国を受け入れるならそこに入ることができる、と。