2018年12月23日 朝礼拝 『救い主がお生まれになった』大賀幸一牧師

ミカ書5:1-3、ルカ福音書2:1-20

1)メリークリマス 
 先日、久しぶりに年末で賑わう町中に出かける機会がありました。そこでこんなものを発見しました。“Merry beauty Christmas”これはいけません。御存知の様にMerry Christmasでひとつの言葉です。これを離したり、間に何か変なものを入れるのは良いことではありません。兎角人間たちは、Merry と Christmas との間を割りたがる。間に何か勝手なことを加えたがるのです。十数年前に私はこんなのを聞きました。”Merriest Christmas“です。これはMerry ほがらかな、という形容詞の最上級です。これではMerry Christmas が一番最低のクリスマスの様に聞こえてしまいます。この表現は、大変な間違いです。きっとどんな年のクリスマスよりも今年のクリスマスは最高のクリスマスにしたい、などという思いで、こんな造語を作ったのでしょう。しかしこれはクリスマスではありません。何故なら、クリスマスは、ただ1度、完全な形で、神様の愛の最大限をもって実現された出来事だからです。確かに最初のクリスマスは、最低のクリスマスです。美しくも優雅でも、豊かでもありません。ほとんど誰も知らずクリスマスは実現しました。「宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである」という聖書のみ言葉が全てを語っています。人間世界は、クリスマスを歓迎しなかったのです。人間は、クリスマスを拒否したからです。だから、イエス様が生まれる場所は、人間たちの泊まる場所にはなかったのです。でも今は世界中どこででもクリスマスが祝われています。本当にその通りです。その理由は、イエス様が私たちのためにすべてを奉げてくださったからです。私たちを認め、私たちを愛し、赦してくださるからです。
  Merry Christmas はこのままで良いのです。これで完全です。ただ1回だけの完全な神様の愛の実現です。そして、イエス様の誕生は、人間世界の一番底の部分に起こり、始められた神様の御業なのです。
  もちろん私たちは毎年クリスマスをお祝いいたします。それは、最初のクリスマスが、どんなに神様の深い愛から出ているか、どんなに恵みに満ちているか、どんなに完全で最高の出来事であるかを、思い出し、感謝するためなのです。

2)あなた方のために救い主がお生まれになった 
 天使が現れ、夜通し働いていた羊飼いたちに伝えます。「今日、あなた方のために救い主がお生まれになった」。神様は私たちにはっきりと示してくださっています。イエス様がお生まれになったのは、わたしたちのためである、と。皆様お一人お一人のために生まれたのだということです。すべての民に与えられる大きな喜び、それがクリスマスです。ですからすべての人が喜び祝うことができる、それがクリスマスです。改めて感謝いたしましょう。クリスマスは、全ての人のために、私たちのために、そして私たち一人一人のために、実現した大いなる喜びの時、私たちの救いのために起こったのです。もちろんイエス様は再びやって来られます。全ての人が神様と仲直りするために、来られます。