2019年11月10日 朝礼拝 『主の言葉に従って旅立』大賀幸一牧師

創世記12:1-9、ヨハネ8:51-59

1)アブラム 
 アブラムという人がいました。現在のイラクに住んでいいた人です。ある時天の神様がアブラムさんに呼びかけました。故郷を離れて、私と一緒に行きましょう、と。アブラムさんは、旅の仲間たちと一緒に天の神様に導かれて旅を始めました。まだ行ったことのない土地です。アブラムさんは、故郷を離れて遠い見知らぬ土地へと出かけたのですが、不思議と不安はありませんでした。何故なら旅をする仲間がずっと一緒だったからです。時に苦しいことも、辛いこともありましたが、一緒に旅をする仲間がいましたので、何とか乗り越えることができました。アブラムさんが旅を始めたのは、75歳です。もうお爺さんです。でも大丈夫アブラムさんはその後も長生きで175歳まで生きました。

2)祝福の基となれ 
 アブラムさんが天の神様に託された大事なことがあります。アブラムさんが祝福の基となる、ということです。祝福、とは何でしょう。それは、天の神様が与えてくださる事柄です。神様が与えてくださることですから、目に見える形ではありません。しかし、祝福は、天の神様が与える大きな恵みです。神様しか与えられないものですから、とても珍しく、とても素晴らしいことです。天の神様はこの祝福をアブラムさんに渡しました。そして、あなたが祝福する人は祝福される。あなたが呪う人は呪われる、としました。アブラムさんは呪うことはしませんでしたが、アブラムさんが祝福した人たちは、天の神様からとても大きな恵みをいただいたそうです。私たちは、同胞会の働きも、アブラムさんがいただいた天の神様からの祝福と同じだと考えています。皆さんが祝福してくださる人は祝福されます。どうか、皆さんの周りにある、こどもたち、しょうがいのあるこどもたち、人たちを祝福してください。皆さんがこどもたち、しょうがいのある人たちと一緒にいてくださることが祝福です。

3)主の名を呼んだ 
 アブラムさんは、天の神様に呼ばれて、旅に出かけました。神様に呼びかけられて、それに応えて行きました。アブラムさんたちは、のちにカナン地方という土地に辿り着き、そこに住み着きました。アブラムさんは、その土地に神様のために祭壇を作って、神様の名前を呼んだそうです。ここにアブラムさんの秘密があります。アブラムさんは、天の神様に呼びかけられ、それに応えて行きました。決して一方通行ではありません。いつも天の神様と相談し、対話して、一緒に歩いて行きました。私たちは、同胞会の事業、歩みも、神様を信じる信仰者の道も、基本的にはこのことが大事だと考えています。お互いに呼びかけ合うこと、お互いに応え合うこと、一方通行ではいけません。独りよがりではいけません。いつしか一方通行になってしまうこともありますが、またもとに戻すことができます。互いに呼びかけ合い、応え合いましょう。一緒に歩いて行きましょう。