2021年11月14日 朝礼拝『腕を伸ばし、審判によって』大賀牧師

出エジプト記6:2-13 マルコによる福音書13:5-13

  神様は、モーセと兄アロンを派遣して、エジプトから神の民イスラエルを解放させようとします。紀元前15世紀ごろの出来事です。どうやって神様はイスラエルの人々を解放させたかというと、6節に、腕を伸ばし、大いなる審判によってあなたたちを贖う、とおっしゃっています。天変地異、水や風や雹、暗闇などの自然の力、蛙、ぶよ、あぶ、サバクトビバッタなどの生き物を用いて、遂にはエジプト中のあらゆる最初のこどもが死に絶えることを示し、ようやくエジプトは神様の前に降伏しました。片やイスラエルの人々にも神様は大いなる力を示されたかと言うとそうではないのです。13節で、神様が語ってモーセたちを力づけていることが描かれています。神様は語り掛けるのです。私たちが神様を知るのは、神様の大いなる力によるのではありません。私たちに語りかけられる神様によって神様御自身を知るのです。イスラエルの人々はエジプトから解放され、約束の土地をめざして歩み始めるのですが、彼らはすぐさま約束の土地に到着したのではありません。彼らは荒野を進まなければなりませんでした。神の民たちは、エジプトに対する神様の大いなる力を見たのに神様に背き続けることになるのです。神様に対して背き続けたのに、神様は私たちを贖ってくださる。神様の御言葉によって神の民は養われ、救われて来たのです。マルコによる福音書で、イエス様は、終末が近づくと起こることとして、偽物の出現を教えています。それに惑わされる者があるということ教えてくださいます。そんな時でも私たちは証しをすることになるのです。ただし聖霊が助けてくださるのだから、恐れることなく神様が与えてくださる言葉を語るだけです。ここでも、まず神様が私たちに語られます。私たちが信じるべき御言葉を用意し、与えてくださいます。神様の御声を聞いて歩んでゆけば良いのです。