2020年11月29日 朝礼拝『ただ父だけがご存じ』大賀幸一牧師

イザヤ書2:1-5 マタイによる福音書24:36-44
  今年も待降節を迎えました。今年のアドヴェントは、オンラインで点灯式や礼拝が守られるところも多いようです。近づきたくても近づけないそれが今の時代です。それはまるで神様と私たちのようです。しかし今日灯が一つ輝き始めます。私たちに道を示すように、私たちを導くように、小さな灯が灯るのです。遂には神様が私たちと同じ人間として生まれ、私たちに近づいてくださるためです。ノアの箱舟の物語は、神様によって古き世界が滅び、新しい世界が始まるという物語です。古き世界は人間の暴虐、争いと憎しみで溢れていました。そのまま進めば古き世界は滅亡していたであろうと言われています。神様が備えられた新しい世界に、人々を導こうとノアという人を中心に方舟が作られました。多くの人間たちは古き世界に留まり滅亡してしまったと言います。イエス様は大洪水が襲う時まで誰も何も気づかなかったとおっしゃっています。本当に何も気づかなかったのでしょうか?なぜ巨大な箱舟が作られたのでしょうか。ノアは何も語らなかったのでしょうか。少なくとも箱舟は100年ぐらいかけて作られました。人々の目には、強大な箱舟が見えていたはずです。神様は、私たちに、灯を点してくださっているのです。イザヤ2:3,主は私たちに道を示される、その道を歩もう、と。そして、神様が進められる道とは、剣を鋤に、槍を鎌にする道です。主である神様は、私たちが進む道を示されます。そのために今日、小さな灯が点りました。主の光の中を歩みましょう。