2023年5月28日 朝礼拝『来たれ聖霊』大賀幸一牧師

創世記11:1-9 使徒言行録2:1-11

  五旬祭と呼ばれるユダヤのお祭りの日のことです。激しい風の音がエルサレム中に響き渡りました。風、それは聖書において霊、しかも神様の霊を象徴することが少なくありません。古くから人間は肉体に、神様が注ぎ込んでくださる神の霊よって生きる者とされました。しかし人間は度重なる神様への背きのために、神の霊を失ってしまったのです。ペンテコステの日、神様は神の霊を私たちに取り戻させてくださいました。神様の霊を受けて生きる人間が、再び歩み出したのです。この激しい風は、イエス様を信じる者たち、信じる者たちの共同体全体を包むように働きかけ、信じる共同体を動かしてくださいました。風が吹く時、何か新しい出来事が起こります。何か新しいことが始まります。2つ目は、激しい風の音の後に現われた炎のような舌です。この炎のような舌が現れて、イエス様を信じる者たちは聖霊に満たされたと書かれています。聖霊なる存在は、神様によって遣わされ、私たちを慰め、力づけ、教える存在です。この炎のような舌は、現れて一人一人の上に留まりました。先ほどの激しい風は、信じる共同体全体を覆いましたが、今度は個人個人を満たすものとなりました。イエス様を信じる者たちは、個人個人、神様の愛を直に受けたのです。神様の知恵を聞かされたのです。こうして人々は神様の愛と知恵と力に満たされて、満足しました。最後には、言葉が与えられています。ただの言葉ではなく、その言葉には神様を讃える言葉であることが分かります。神様の偉大な業を讃える言葉が、イエス様を信じ、聖霊に満たされた一人一人に与えられました。こうして、イエス様を信じる者たちは始められたのです。イエス様を信じる教会は始まったのです。いつも神様によって始められるのが私たちです。これからも私たちは、神様によって始められましょう。